「近代人は科学のほうが宗教より重要であるという意識を強く持っています。そして近代人であらねばと願うゆえに、宗教について語ることを恥ずかしいと感じてしまうのです。信仰厚いキリスト教徒だった作家の遠藤周作でさえ、多くの照れ隠しをしていました。
でも、科学技術は、人間がいかに生きるべきかを教えてはくれなかった。今日の日本人の底知れない不安、焦りの要因はそこにあるのです。
自利利他という、自分のためと同時に他人のためにもなるように、という生き方が仏教の理想とされています。
毎日の会社の仕事に追われている人には、それこそ馬の耳に念仏かもしれない。
しかし、子供たちの顔が幸せに輝いて見えない今、私たちの責任はなにか。」
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