お仏壇のある暮らし


1.初めての喪主  会社員(47才)

 
 
2月3日

 今日が節分で、明日はもう立春。
12月23日に親父を亡くしてから、年末、正月と本当に慌だしかった。
初めて喪主を経験したが分からないことばかり。病院から親父の遺体を連れて帰ってからは、お通夜、葬儀と訳が分からないまま過ぎた。葬儀屋さん、町内会の人、会社の人、お寺さん、みんなに本当にお世話になった。230人の会葬者が来てくれたが、こんなに多いとは思わなかった。案外、親父は人付き合いが良かったのかもしれない。
 正月休みで、香典のリストが整理できたからよかったけど、こんな面倒な事はあまりやりたくない気分だ。Mデパ−トの人がいろいろアドバイスをしてくれたので、何とか香典返しの手配も終え、とりあえず一息。
2月10日の四十九日法要で、納骨を終えるまでもう少し頑張らなくては。食事の予約も、引き出物の手配もしたし、天気が晴れるといいが。



2月5日

 我が家に初めてお仏壇が届いた。
田舎の祖母の家にはあったが、親父は次男なので今までお仏壇のことなんか考えたこともない。
我が家は畳の部屋が一つもないので、リビングにしか置く場所がないんだけど、飾り台の上に置くタイプか、床に置くタイプかさんざん迷ってしまった。結局、家内が花や写真を置く場所がなくなるのは嫌だと言うのを尊重して、床に置くタイプにした。
 仏壇屋さんに見に行って、いろいろ説明をしてもらったが、小さいけど材質の良い物を選んだ。今日、実際リビングに置いてみて、ちょうど良い大きさだったのでひと安心。配達の人から、いろいろ仏具の説明をしてもらったが、四十九日法要までは、まだお参りはしないそうだ。



2月10日

今日の納骨は、ちょっと寒かったけど晴れて本当良かった。うちの菩提寺の住職は、お経が長くないので助かる。
 本堂で魂を入れてもらった位牌をさっそくお仏壇に入れて、初めてお線香をあげて、おりんを鳴らして手を合わせた。 今まであった遺骨がなくなってしまったのと、無事に四十九日法要が終わったのとで、急に肩の力が抜けるさみしさを感じる。
元気なうちにもっと親孝行をしておけばよかった。



2月11日

 朝、お仏壇にご飯とお茶をお供えして、手を合わせた。
早く今までの生活のペ−スに戻さなくては。
今まで以上に頑張りますから、見守っていて下さい。



3月18日

 今日は、お彼岸の入り。いつもより少し立派なお花をお仏壇にお供えした。家内が、ぼたもちをお供えしていた。
21日のお彼岸の中日には、子供も連れてみんなでお墓参りに行かなくては。



4月7日

 娘の小学校の入学式が無事に終わった。
お爺ちゃん子だった娘も元気にやっています。
いつまでも見守っていてあげて下さい。



5月11日

 町内会のSさんから、珍しいお菓子を頂いた。親父と仲が良かった人だ。
さっそくお仏壇にお供えして親父に報告したから、明日でも食べてみよう。
どんな味かちょっと楽しみだ。



7月1日

 お仏壇の前に盆提灯を飾った。
初盆の家は初盆用の白提灯も必要らしい。
お盆はご先祖が家に帰って来るというけど、我々がお墓参りに行ったら、すれ違いになるのかな。



7月15日

 お盆。親戚の伯父さん、伯母さんにお仏壇をお参りしてもらった。
リビングに置いたので、ちょうどお仏壇の部屋で食事ができる。
賑やかなことが大好きだった親父も一緒に参加しているようで、ちょっとうれしかった。



8月12日

 会社の大きいプロジェクト責任者になった。やりがいはあるけど不安の方が大きい。
今日は親父が大好きだった冷酒を買ってきて、お仏壇にお供えした。いつもお願いばかりで虫がいいかなと思うけど、無事成功するよう見守っていて下さい。
冷酒



9月23日

 お彼岸の中日なので、家内がお仏壇におはぎをお供えしている。
お仏壇に手を合わせると何となく気持ちが落ち着く。不思議だ。
12月23日が祥月命日なので、そろそろ一周忌のことを考えなくては。
手桶
 
 


2.山咲トオルさんの午後11:30  平成14年9月15日 朝日新聞掲載

仏壇の祖父母に「おやすみなさい」。不思議と心がすっきりする。

 一日の終わり。仏壇に向かって、手を合わせます。「今日、こういうことがあったの」と、報告も。
 すると「気持ちを引き締めてちゃんと気張りなさい」「調子に乗っちゃだめよ」っておじいちゃんやおばあちゃんの声が聞こえるような気がするんです。そのお陰で生意気にならずに済んでいるんだと思う。
 寝る前の、ほんの30秒。だけど気持ちがすごくすっきりする。東京に来て14年、欠かしたことはありません。この1年、テレビに出るようになって、随分忙しくなったけど、面倒くさいと思ったこともない。
 酔っ払って朝帰りして、朝8時に仏壇の扉を閉めるなんていうのもしょっちゅう。
「仕方ない子ね」って、あきらめてもらってるの。
 出張で外にいても、仏壇の方角に向かって手を合わせます。その行為というより、忘れないということが何よりの供養になるでしょ。
 特別に宗教心や信仰心が強いわけじゃない。ただ、すごく可愛がってもらったから、ごく自然に。
 祖父は私が3歳の時に亡くなって、記憶らしい記憶はありません。祖母は、高校を卒業して沖縄から上京した私を、亡くなるまでの3年間、とんでもないほど可愛がってくれました。毎年元日、全員集合した孫に、必ずおばあちゃんがお年玉をくれるの。1人1万円っていいながら、私の袋だけすごく分厚くて、多いのがバレバレだったわ。  アイドル歌手を目指して上京したのに、漫画家になってしまった。そしたら、今度はこのキャラが受けてテレビに出させてもらえるようになった。忘れちゃいけないのは、漫画をかいていたお陰で、こういう世界に入れたってこと。仏壇に向かうと、改めてそのことを感じるの。
 テレビの仕事はすごく楽しいけど、大勢の人と仕事をする分、責任も感じます。そんなときは仏壇の2人のこんな声に励まされるんです。
「小さなことにぐだぐだ悩まないの!」

山咲トオル(やまざきとおる)
漫画家。ギャグとホラ−を合わせた「ズンドコ・ホラ−」で人気に。
「お姉さんっぽい」キャラクタ−が受け、テレビでも活躍中。


3.ひとり言  会社員(49才)

父母やご先祖への感謝の気持ちを自然と感じる年齢になってきた。
現代社会は情報があまりにも氾濫していて、自分自身を深く考える機会が非常に少ない。
周りに流されると非常にストレスがたまる。
やはり自分自身を見つめ直し、自分自身に立ち返ることが必要だ。
自分の信じられる絶対のものは何だろうか。
それは自分の「ル−ツ」しかないのではないか。
現世の価値基準では計れない自分の「ル−ツ」の存在を改めて考える。
自分がこうして生きているのもご先祖のおかげである。
大切だった亡き人が「いつも見守ってくれている」という意識も、生きていく上で大きな自信と勇気を与えてくれる。
私は、お仏壇を亡き人と心を開いて対話する人生のパ−トナ−としたい。


仏教のわかりやすい説明を聞いた。
人は死んだらどこへ行くのか。
仏教とは、ただ仏像に頭を下げるだけの宗教ではない。
仏像は、悩める人々を平安の向こう岸へ送ってくれる船であり、暗いところを照らしてくれる灯りのようなもの。
それは迷って生きている私たちに手をさしのべ、手を引いて導いてくれるありがたい存在。だからこそ私たちは仏像を拝み感謝を捧げる。
人が導かれる場所は仏像の向こう側にある浄土という境地。
その存在がありありと感じられるようになるのが仏教信仰の本質。



4.お寄せ頂いた「お客様の声」

おかげさまで、大変ありがたいメッセージをいただきました。
これからも、いい商品、いいサービスを心がけて参りたいと思います。
手紙001
東京都江東区 鈴木様
手紙002
東京都豊島区 河井様
手紙003
東京都文京区 吉田様
手紙004
神奈川県横浜市 上田様
手紙005
東京都台東区 清水様
手紙006
東京都杉並区 長島様
手紙007
茨城県稲敷郡 森田様
手紙008
東京都文京区 高木様
手紙009
東京都三鷹市 渡辺様
手紙010
東京都葛飾区 渡辺様
手紙011
神奈川県横浜市 伴野様
手紙012
東京都葛飾区 伊藤様
手紙013
東京都港区 橋本様
手紙014
東京都練馬区 雲川様
手紙015
千葉県千葉市 祖師様
手紙016
東京都荒川区 小林様
手紙017
東京都江戸川区 佐伯様
手紙018
東京都台東区 近藤様

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