お盆の時期には、盆提灯を飾る風習があります。この時期に向けて準備を進めている人もいらっしゃることでしょう。また自宅に飾る盆提灯を探している人のなかには、モダンなタイプなど、おしゃれな盆提灯を探している人もいるかと思います。
というのも、昨今ではインテリアの関心が高く、盆提灯においても住空間の調和を求める人が増加している傾向にあるからです。
ほかにも住宅環境の変化により、盆棚や仏壇を省スペースにしているご家庭も珍しくなく、ミニタイプの盆提灯が求められるケースもあります。
そこで今回は、おしゃれな盆提灯を探している人に向けて、おしゃれな盆提灯の種類や選ぶ際のポイントなどを紹介します。自宅のデザインと調和の取れた盆提灯を見つけるためにも、参考にしてください。
デザインで選ぶ!おしゃれな盆提灯の種類
盆提灯にはさまざまなデザインがあります。そのため、どのような形状や絵柄がいいのかなどを事前に決めておくことが大切です。
ここでは、おしゃれな盆提灯を形状と絵柄・模様別で紹介します。自宅のデザインに合った盆提灯があるか確認してみてください。
形状
盆提灯の形状は時代とともに変化してきました。以前は床置き型で、3本足の上に火袋がある伝統的な大内行灯という形が主流でしたが、近年ではマンションやアパートなど住環境の変化に伴い、コンパクトで置き場所を選ばない盆提灯の人気が高まっています。 現代の住空間に合わせて、伝統を大切にしながらも実用性を兼ね備えた盆提灯が求められるようになってきました。
丸型
丸みを帯びたコンパクトなフォルム。背が低いため、仏壇の横や棚の上などにも置きやすいのが特徴です。


左:結花 3919-T 右:BON-Nature 3728
楕円型
丸型より縦長に伸びたデザイン。楕円のふくらみを上部に持たせるタイプと、下部に持たせるタイプ(しずく状)に分けられます。


左:佳花 3825 右:灯影 3905
円柱型
背の低いものから高いものまでラインナップが豊富にあります。
床置き型のサイズも多く、大内行灯よりもスリムなフォルムなので左右一対で飾るニーズにも適しています。


左:さらさ 3915-T 右:のどか 3781-K-2
絵柄・模様
花柄
盆提灯に描かれている絵柄でもっと多いのが花柄です。伝統的な桔梗や菊の柄などに加え、最近は昔は使われこなかった四季折々の花の柄も増えてきました。バリエーションが増えたため、豊富な選択肢から選ぶことができます。


左:結花 3924 右:ほとりび 8911-W
デザインに採用されている主な花の種類は、以下のとおりです。
【代表的な花柄の例】
・桔梗(ききょう)
・菊
・芙蓉(ふよう)
・撫子(なでしこ)
・桜 ・あじさい
・胡蝶蘭(こちょうらん)
故人やご家族が好きな花が描かれた盆提灯を選ぶのも良いでしょう。
花柄以外の模様
最近では市松模様、七宝・籠目模様、麻模様など花柄以外の模様の盆提灯も増えてきました。


左:はごろも 2121-9 右:みやび 6630
無地
絵柄を施さない真っ白な無地の盆提灯は、和室・洋室問わずさまざまなインテリアと調和しやすいのが特長です。柄がないため本体のフォルムや素材の質感が際立ちます。


左:ましろ 3709 右:ましろ 3710
サイズで選ぶ!飾りやすいミニ盆提灯の魅力
盆提灯には幅広いサイズがあり、伝統的なもの(大内行灯)は高さが70〜90センチある大きめのものが一般的でした。これらは床の間や広い和室などに置くことを想定したサイズです。しかし、現代の住宅事情で、特にマンションやアパートでは十分な設置スペースを確保できないケースが増えています。
そこで注目されているのが、高さ20~50センチ程度のコンパクトサイズの「ミニ盆提灯」です。ミニ盆提灯の魅力は、以下のとおりです。
テーブルや棚の上など、様々な場所に配置可能
ミニ盆提灯の大きな特徴は、設置場所の自由度の高さにあります。コンパクトサイズなので、マンションやアパートなどの限られた住空間でも圧迫感なく設置できます。
リビングの一角や小さい仏壇の横、テーブルの上、本棚、サイドボードなど、従来の盆提灯では飾れなかった場所にも気軽に置くことができます。家族構成やライフスタイルの変化に応じて、設置場所を変えることも容易です。

持ち運びやすく、収納にも場所を取らない
ミニ盆提灯は軽量で持ち運びやすいため、お盆の期間中でも必要に応じて移動させることができます。また、使用しない時期の収納も容易で、限られた収納スペースしかない現代の住宅事情にもマッチしています。
コンパクトサイズのため押入れや収納ボックスにもすっきりと収まり、次のシーズンまで大切に保管することができます。年々増えていく季節の飾りや行事用品に頭を悩ませる方にとって、この収納のしやすさは大きなメリットといえるでしょう。
機能性で選ぶ!盆提灯
コードレスタイプ
コードレスタイプの盆提灯は電源コードが不要であるため、電源の位置に制約されることなく、好きな場所に飾ることができます。
たとえば、リビングや寝室、玄関など、状況に応じてさまざまな場所に設置できますよ。また、コードに足を引っかけることもなく、安全性が高いことも特徴のひとつです。お子様やペットのいるご家庭には、コードレスタイプの盆提灯がおすすめです。

回転行灯
回転するタイプの盆提灯です。コード式になりますが、電気を点灯すると電球の熱で中の回転筒がまわり幻想的な雰囲気をかもし出します。

滝田商店が独自開発したコードレス回転盆提灯
従来の回転する盆提灯は、電球の熱の上昇気流を利用して回転筒が回る仕組みのため、コード式で白熱球の盆提灯に限定されていました。
そこで、滝田商店ではお客様からの「コードレスで回転する盆提灯がほしい」という声に応え、コードレスの回転盆提灯を独自開発しました。
コードレスの回転盆提灯をお探しの方は、特設ページをご覧ください。

おしゃれな盆提灯の選び方とコーディネートのポイント
自分に合ったおしゃれな盆提灯を見つけるためには、あらかじめ飾る場所や飾り方を考えておくなど、いくつかのポイントがあります。
ここではおしゃれな盆提灯の選び方やコーディネートを3つのポイントで紹介します。盆提灯選びで失敗しないためにも、参考にしてください。
おしゃれな盆提灯の選び方とコーディネートのポイントは、以下のとおりです。
飾る場所の広さや雰囲気に合わせてサイズを選ぶ
盆提灯を選ぶ際は、まず飾る場所の広さを考慮することが大切です。
というのも、広い空間に飾る場合は大きめの提灯や複数の提灯を組み合わせることで豪華な雰囲気を作りだせますが、狭い空間で大きなものを置くと圧迫感を与える可能性があるからです。
またマンションの一室など限られたスペースに飾る際は、コンパクトでありながらも美しいデザインのミニサイズの盆提灯が適しています。
このように飾る場所の広さや雰囲気に合わせてサイズを選ぶことで、より調和の取れた盆提灯を見つけることができます。

自宅のインテリアスタイルと調和を合わせる
盆提灯を選ぶ際は、自宅のインテリアスタイルとの調和も意識しましょう。
たとえば、シンプルでモダンなインテリアであれば、無地の盆提灯などが雰囲気に馴染む可能性が高いです。
また和風テイストであれば、花柄の盆提灯がよく合います。
おしゃれなモダン盆提灯はどのようなインテリアにも合うようにデザインされていますが、自宅のインテリアスタイルと調和を合わせることで、統一感が生まれ、違和感なく美しく飾ることができます。
故人を偲ぶ雰囲気を大切にする
盆提灯を選ぶ際は、故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを表すという本来の意味を念頭に置くことが大切です。故人や家族の好みを反映した絵柄やデザインを選ぶことで、より心のこもった供養となります。
盆提灯は明かりをともし、故人の霊を導く役割を持つものです。その本来の意味を大切にしながら、自宅の環境に合った盆提灯を選びましょう。
おしゃれな盆提灯で現代の住まいに調和する供養空間
現代の住環境に合わせた「おしゃれな盆提灯」のニーズが高まるなか、デザイン性と機能性を兼ね備えた多様な選択肢が登場し、お住まいのスタイルや空間に合わせて選べるようになりました。さらにコードレスタイプなど、機能面でも現代の暮らしに調和する盆提灯が増えています。
伝統的な意味を大切にしながらも、住空間に自然に溶け込むおしゃれな盆提灯を選ぶことで、お盆という日本の大切な伝統行事をより身近に感じることができるでしょう。形状・デザイン・機能性などの観点から、ご自身の住まいや好みに合ったおしゃれな盆提灯を見つけ、心のこもった供養の場を作り上げてください。