大切な人との別れは、理屈では分かっていても、やはり納得できない寂しさや悔しさが残ります。
そして喜びや悲しみを共にする人が亡くなった後には、亡き人と心を共にしたいと思うときが誰でも必ずあります。
そういうとき、亡き人に好きだったものやお花やお線香をお供えすると、心の底から落ち着いてきます。
亡き人への思いは、亡き人を忘れず覚えていたいという気持ちです。
何かにつけて思い出すことが、その人との縁を確かめることになり、お仏壇に手を合わせるだけで、あなたも自然と「おかげさま」の感謝の気持ちに包まれてきます。
江戸工芸仏壇・仏具
仏壇屋 滝田商店では、伝統ある江戸指物師の技術を受け継ぎ、
唐木の持つ味わい深い優美さを生かした、
手づくりで堅牢なお仏壇を丹念につくりつづけています。
技術革新による機械化大量生産の風潮の中で、
あえて「真心をこめた手づくりの良さ」を頑なに守り続けることが、
皆様より絶大な御信頼をいただく由縁と信じております。
仏壇の形式
仏壇の形式には、上置きタイプ、地袋付仏間用タイプ、床置きタイプの3種類があります。仏壇を安置する場所によって、大きさ、形式を決めます。
- 上置きタイプ 上置きタイプの仏壇は、高さが36センチ〜88センチくらいのもので、整理タンスやキャビネットの上、押入れの上半分のスペースに置くタイプの仏壇です。
- 地袋付仏間用タイプ 地袋付仏間用タイプの仏壇は、高さが88センチ〜131センチ位のもので、地袋が付いている仏間に置きますが、地袋だけでなく高さ20センチ〜30センチの低い台に置いていただくのにも最適な仏壇です。
- 床置きタイプ 床置きタイプの仏壇は、高さが 106センチ〜173センチ位のもので、仏間や床の間に置くタイプの仏壇です。壁を背にして置くことも多く、座って落着いてお参りができます。台付型仏壇とも呼ばれます。
仏壇の種類
- ■ お仏壇
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お仏壇は、大切だった亡き人やご先祖を供養するところであり、仏さま(ご本尊)をおまつりして仏教の教えに触れるところです。
もともと、人が亡くなったから必要というものでなく、祈りの象徴であると同時に精神的なよりどころです。
そしてそのお仏壇は、うれしいにつけ悲しいにつけ、あなたが亡き人と語らう場所となり、あなたやあなたの家族の幸せと繁栄を祈り、素直に心を開いて、自分を見つめ直す心の支えの場所となります。
- ■ 仏壇の歴史
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日本で最も古いお仏壇としては、法隆寺にある国宝の玉虫厨子がよく知られています。
また、日本書記によりますと「白鳳14年(西暦686年)3月27日に、天武天皇が諸国の家ごとに仏舎をつくり、仏像および経巻を置いて礼拝供養しなさいという詔 を出された」といった意味のことが書かれています。
しかしその頃、お仏壇を祀ったのは貴族などのごく一部の人だけで、全国的に庶民がお仏壇を祀るようになったのは、檀家制度が確立された江戸時代からです。
- ■ 仏壇の安置場所
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お仏壇を置く向きは、仏教では十方どの方角にも仏さまはいらっしゃるので、方角に吉凶はありませんが、一般的には真北を向く北向きは避けて置く方が多いです。
また直射日光の当たる場所や湿気の多いところ、冷暖房の風が直接当たる場所は避け、毎日のおまいりがしやすい場所に安置するのがよいでしょう。
仏間があれば一番よいですが、床の間や押入れの上部、整理タンスの上、また居間のサイドボードなどの上に置いても構いません。
- ■ 仏壇のお求めの時期
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お仏壇をお求めになるのに、良い時期とか悪い時期とかはありません。
ご不幸があった場合は、四十九日の法要までにお求めになるのがよいでしょう。
それ以外は、お盆、お彼岸、年回忌、家の新築などを機縁としてお求めになる方が多いですが、思い立ったが吉日で時期はいつでもかまいません。
むしろ平常、達者なうちにお仏壇を安置して、心をこめておまいりすることが本義といえましょう。
家の新築の場合は、先にお仏壇を決めて、その大きさに合わせて仏間を造った方が納まりがよいです。
- ■ 仏壇のおまいりの仕方
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お仏壇は仏さまに
帰依 し、ご先祖や亡き人に報恩感謝する所ですから、常にきれいにしておくよう心がけます。
お仏壇には、毎朝、お茶かお水をお供えし、ご飯は炊いた時に炊き立てをお供えします。
お花は枯れないようにこまめに水を取り替え、常にきれいなお花を絶やさないようにします。
お菓子や果物、季節の旬のものを高月や小皿に盛ってお供えします。
お土産や頂戴物はまずお仏壇にお供えし、「お下がり」を仏さまと共にいただくよう心がけます。
お仏壇の扉は、普段は開けたままで結構ですが、部屋の掃除の際には閉じてほこりを避けます。
宗派によって細かい作法は違いますが、最も大切なのは心ですから、まず心をこめて手を合わせることが大切です。
日常のおまいりの手順は、
- お仏壇の前に座る (立つ)
- ローソク立てにローソクを立て、火をつける
- お線香に火をつける
- 香炉にお線香を立てる(浄土真宗は折って横に寝かす)
- りんを2回打つ
- 手のひらを合わせ胸の前で合掌、頭を下げて礼拝
- ■ 先祖供養
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先祖供養とは、わが命のルーツに感謝する行為です。
今日私たちがあるのは、ほかならぬ先祖の人々のおかげで、ご先祖の誰ひとり欠けても現在の自分は存在しません。
先祖供養をすることは、自分をあらしめてくれたすべての人に感謝することなのです。
人はだれでもいつの日か、死んで行かねばなりません。死んでしまったら、今度は自分が供養されることになるのです。
その日が来るまでご先祖を十分に供養し、子孫にも先祖供養を伝えて行くことが大切ではないでしょうか。
「子は親のうしろ姿を見て育つ」といいます。
一日一度はお仏壇に手を合わせ、幸せな家庭を築く一家の心の中心としたいものです。
- 不要になった古いお仏壇は、供養処分させていただきます。
- お客様宅での安置場所の実測、ご相談等もお気軽にお申しつけください。
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