塗香入れ・香合・御香入れ・線香筒・蒔絵入香合(下出祐太郎・下出蒔絵司所制作)

塗香(ずこう)は非常に細かい粒子のお香で、塗香入れ(ずこういれ)に入れて用います。
小麦粉にも似た触感があり、少量を手に塗り、その香りを吸い、仏前で自らの心身を清めるために使用します。

塗香は写経の前、お経をあげる時、精神を落ち着かせる時などにも使用します。
香合(こうごう)(御香入れ)は香木を刻んだものや、焼香用御香(しょうこうようおこう)を入れて用います。
焼香用御香は香木や香原料を細かく刻んで調合したもので、仏前の香炉の中でたきます。
線香筒はお好みの線香を入れて、お墓参りなどの持ち運びに使用します。

塗香入れ・塗香

香合

蒔絵(まきえ)入香合(京都 下出蒔絵司所制作)

蒔絵入香合は、繊細な特殊技法である本漆のぼかし塗りの上に、日本の伝統工芸である蒔絵を施した御香入れです。
京蒔絵師の下出祐太郎氏(伝統工芸士)は、下出蒔絵司所の三代目として即位の礼や大嘗祭の神祇調度蒔絵、伊勢神宮式年遷宮の御神宝蒔絵、京都迎賓館の水明の間の蒔絵調度を手がけた現代の名工です。
京都の下出蒔絵司所が一品一品心を込めて制作した逸品です。

焼香用御香

線香筒